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管理人ayu

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金正男暗殺事件の実行犯とされた2人の女性、その無実を追う衝撃のドキュメンタリー『わたしは金正男を殺してない』

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わたしは金正男を殺してない

2017年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正男が暗殺された衝撃的な事件。実行犯として逮捕されたのは、普通の生活を夢見ていたインドネシア人とベトナム人の若い女性2人だった。「いたずら動画の撮影だと思っていた」と無実を主張する彼女たちの言葉は真実か、それとも嘘か。巨大な国家ぐるみの陰謀と、その捨て駒にされた女性たちの運命を追った戦慄のドキュメンタリー。

わたしは金正男を殺していない:ネタバレなし感想

2017年マレーシアで起きた衝撃の事件の詳細と、その後の彼女たちの顛末を追ったドキュメンタリー。

フィクション作品でもあまり見ないタイプの、なんとも杜撰過ぎる計画や、理由が公表されない突然の不起訴などは逆にリアルに感じますし、
金正男という人がどういう立場だったのか、事件が起きた背景と、それぞれのお国の事情、彼女たちが狙われた理由、など様々な側面から
実に丁寧に編集されていて、観応えたっぷりの作品でした。

鑑賞後、深く考えるほど、事件の恐ろしさが増幅されていくような気がします。

わたしは金正男を殺してない:作品詳細

原題:Assassins 製作年:2020年 日本公開日:2020年10月10日 製作国:アメリカ
上映時間:104分 ジャンル:ドキュメンタリー 配給:ツイン

わたしは金正男を殺してない:予告

わたしは金正男を殺してない:キャスト・スタッフ

スタッフ

  • 監督・製作:ライアン・ホワイト(『おしえて!ドクター・ルース』『ジェンダー・マリアージュ』)​​
  • 製作:ジェシカ・ハーグレイヴ​​
  • 製作総指揮:ダグ・ボック・クラーク
  • 音楽:ブレイク・ニーリー
  • 編集:ヘレン・キーンズ

出演者

  • シティ・アイシャ(実行犯として逮捕されたインドネシア人女性)
  • ドアン・ティ・フォン(実行犯として逮捕されたベトナム人女性)
  • ハディ・アズミ(ジャーナリスト)
  • アンナ・ファイフィールド(ワシントン・ポスト支局長)
  • 弁護団メンバー

わたしは金正男を殺してない:あらすじ

2017年2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で、北朝鮮の最高指導者・金正恩の異母兄である金正男が殺害された。衆人環視の中で行われたその手口は、若い女性2人が背後から近づき、猛毒の神経剤VXを顔に塗りつけるというものだった。

実行犯として逮捕されたのは、インドネシア人のシティ・アイシャとベトナム人のドアン・ティ・フォンの2人。しかし、彼女たちは「日本のテレビ番組のためのいたずら動画(ドッキリ)の撮影だと言われていた」「殺すつもりなど全くなかった」と主張する。

捜査が進むにつれ、彼女たちがSNSを通じて巧妙にスカウトされ、数ヶ月前から「予行演習」として同様のいたずらを繰り返させられていた事実が判明する。一方で、彼女たちに指示を出していた北朝鮮の工作員と思われる男たちは、事件直後に全員出国していた。死刑判決が迫る中、弁護団とジャーナリストたちは、彼女たちが巨大な政治的暗殺劇の「使い捨ての駒」にされたことを証明するため奔走する。

わたしは金正男を殺してない:解説

サンダンス映画祭でプレミア上映され話題を呼んだ、ライアン・ホワイト監督による調査ドキュメンタリー。事件の監視カメラ映像、当時のニュース映像、弁護団や関係者へのインタビュー、そして彼女たちが家族と交わした通信記録などを駆使し、事件の全貌を再構築する。

本作は単なる事件の再現にとどまらず、貧困からの脱出やスターになることを夢見ていた若い女性たちが、いかにして国家レベルの暗殺計画に巻き込まれ、利用されていったかというプロセスを克明に描く。SNS時代の心の隙間につけ込む手口と、北朝鮮という国家の冷徹な論理が対比され、観る者に深い衝撃を与える。Rotten Tomatoesでは98%という高評価を獲得している。

わたしは金正男を殺してない:関連サイト

わたしは金正男を殺してない:配信

SNSでの主なユーザーレビュー

「単なるニュース映像の継ぎ接ぎではなく、実行犯とされた2人の女性の生い立ちから丁寧に追っている点が見事。貧しさから脱出したいという彼女たちの切実な願いと、そこにつけ込む北朝鮮工作員の手口の鮮やかさに戦慄する。まさに『事実は小説より奇なり』を地で行く内容。」

「『いたずら動画』という口実で、何度も予行演習をさせられていたという事実に驚愕。監視カメラに映る彼女たちの動きが、本当にテレビ番組の企画を楽しんでいるように見えるのが余計に怖い。無知であることがこれほど致命的な結果を招くとは。」

「弁護団の執念の調査がすごい。彼女たちが使い捨ての駒であることを証明するために、膨大な証拠を積み上げていく過程は一級の法廷ミステリーのよう。国家対個人の圧倒的な力関係の中で、わずかな希望が見える展開に救われる。」

「金正男という人物が、実は北朝鮮の体制変革を望んでいたかもしれないという視点も興味深い。単なる暗殺事件としてだけでなく、北朝鮮という国家の特異性と、国際政治の冷酷さを改めて突きつけられるドキュメンタリー。」

「見終わった後、彼女たちを単に『愚かだった』と切り捨てることはできないと感じた。誰でもSNSを通じて簡単に騙され、利用される可能性がある現代社会への警鐘としても非常に質の高い作品。」

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Posted by ayu