【小説】君のクイズ:クイズ番組とクイズプレイヤーの内面が垣間見える傑作ミステリー
「読み始めたら止まらない」のフレコミは伊達じゃない、傑作エンタメ小説でした。
ネタバレなしで感想を書きます。
君のクイズ:あらすじ
生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される!
「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!
君のクイズ:ネタバレなし感想
そもそも、クイズ番組をほぼ観たことがない僕のような人には最もオススメの小説と言えます。
M-1グランプリのような、生放送のクイズプレイヤー日本一を決める大会「Q-1グランプリ」という架空の大会に出場した主人公三島玲央と、そのライバル本庄絆。
決勝で、あろうことか問題を一文字も読まれる前に回答して優勝賞金1000万円を獲得する本庄。物語はここから始まります。
今までまったく知識のなかった、クイズ番組の、クイズプレイヤーの内部が垣間見えるドキュメンタリー的な側面もありながら、ミステリーとしての構成も面白く、あっという間に読んでしまいました。
思考が二転三転し、三島と同じ立場で読み進めながら気づきを得られるミステリー小説ならではの気持ち良い体験ができる傑作でした。
是非ネタバレを読まずに読み始めることをオススメします。
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